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建通新聞社(中部)
2016/10/24

【愛知】条件見直しプロポ再公告 東岡崎駅周辺地区北東街区開発

 岡崎市は、優先交渉権者の決定を見送っていた名鉄東岡崎駅周辺地区整備事業の北東街区整備事業者について、前回の公募条件などを見直し公募型プロポーザルによる再募集を開始した。賃借期間の延長や賃貸料、施設の機能要件などを追加・修正。10月27日に説明会、現地見学会を行う。
 主な変更点は、設定する事業用定期借地権について、「10年以上30年未満」から「50年未満」に延長した。賃借料は、1平方b当たりの「1カ月299円」に対して、事業者からの提案借地料を審査した上で、8割程度の下限額を設定。駐輪場の敷地賃借料は2分の1に低減した。
 また、提案施設の条件として駅前という立地を考慮した「提案施設」と「その他施設」を合わせた複合施設の提案を求めている。提案施設では、「地域に不足する最寄品を扱う生活利便機能の導入」に加え、「乙川河川緑地などロケーションを生かしたレストランやカフェなどの飲食施設の導入」「乙川リバーフロント地区に訪れる来街者へのサービスに資する物販やサービス施設の導入」「観光を目的とした来街者へのサービスや観光振興に資する物販やサービス施設の導入」を必須条件として明確に盛り込んだ。
 同事業は、東岡崎駅北口東エリアに位置する北東街区を有効活用するため、最寄品を扱う施設とともに周辺住民や駅利用者らの生活利便機能を併せ持つ複合施設を建設する。合わせて、明代橋公園(面積約900平方b)、駐輪場(自転車1400台・バイク23台分)を整備する。
 前回のプロポーザルでは、2グループが参加、整備内容などを提案した。事業者選定審査委員会では、いずれも「魅力ある都市空間」の創造をはじめ、「にぎわいの空間」の創出、「憩いの空間」の創出を目指す基本目標の具現化が困難であるとして不採用を決め、決定を見送っていた。
 今後のスケジュールでは、12月〜2017年1月で提案書を受け付け、2月中に書類審査・プレゼンテーション審査を経て優先交渉権者を決定する。3月中に事業実施協定書締結、4月以降で契約を締結して17年度の工事着手、19年度当初の供用開始を目指す。
 事業用地は、上明大寺町2ノ14ノ1の面積6559平方b。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%。現在整備中の「明大寺交通広場」東隣で、旧「市営吹矢駐車場」や「東岡崎自転車等駐車場」の跡地。

提供:建通新聞社