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建設経済新聞社
2016/10/21

【京都】橋りょう健全化プログラム 28年度末で84%の43橋完了 大石道跨線橋は廃橋に変更

 京都市は20日、23年12月に策定した「いのちを守る 橋りょう健全化プログラム」(第1期プログラム)の取り組み状況と今後の見通しをまとめ、京都市会まちづくり委員会に報告した。
 耐震補強は、第1期プログラム終了の28年度末には重要路線上の橋りょう(橋長15m以上)の対策は、東大路通の一部を除き、全て完了する計画。状況をみると、▽28年度末時点…14橋(82%)[御池大橋、羽束師橋等]▽29年度末時点…16橋(94%)[山端跨線橋、九条跨線橋]▽30年度以降…17橋(100%)[大石道跨線橋/近くに迂回路があり、利用者が多くないことから、地元と調整し、耐震補強から廃橋に方針変更]で完了する見通し。28年度末までに着手するとした5橋(御薗橋、松尾橋等)で着手し、着手率は100%。
 老朽化修繕は、▽28年度末時点…29橋(85%)[菊屋橋、四ノ宮高架橋等]▽29年度末時点…34橋(100%)[二条大橋、越前橋等]で完了する見通し。28年度末までに着手するとした3橋(賀茂大橋、荒神橋等)で着手し、着手率は100%。
 合計すると、▽28年度末時点…43橋(84%)▽29年度末時点…50橋(98%)▽30年度以降…51橋(100%)で完了する見通し。28年度末までに着手するとした8橋で着手し、着手率は100%。
 第1期プログラムの事業費は当初計画では約150億円を見込んでいたが、実績では約120億円となる見込み。約30億円減少の主な要因は、国の内示等の影響によるスケジュールの見直しや整備方針の変更(架替→耐震補強、耐震補強→廃橋)など。
 第1期プログラムでは、丹波橋(伏見区)など4橋で橋りょう幅員の拡幅、開花橋(左京区)など29橋で高欄の嵩上げ、京川橋(南区・伏見区)など21橋で車両用防護柵の設置を実施した。鴨川に架かる橋りょうのうち御薗橋、賀茂大橋、二条大橋の3橋でデザイン検討会議を開いた。
 歩道幅員の拡幅は5橋で実施を予定。
 今後は現在事業中の第1期プログラム対象橋りょうについて、完遂に向け着実に取り組みを進める。
 橋りょう点検は26年度に市管理の約2900橋全ての1巡目の点検を完了し、現在は2巡目の点検を進めている。点検結果は現在策定中の第2期プログラム(29年度〜33年度)の基礎データとして活用する。