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建通新聞社四国
2016/10/21

【高知】四国横断道「佐賀〜四万十」 都市計画道路原案縦覧開始

 四国横断自動車道「佐賀〜四万十」間の新規事業採択に向け高知県は、都市計画決定の手続きを進めるため、都市計画道路の原案を作成、縦覧を開始した。延長22`の区間中、8本のトンネルと25本の橋梁を建設する計画で、ルート案や延長などを示している。
 原案によれば、四国横断自動車道「佐賀〜四万十」は、佐賀インターチェンジ(IC・仮称)から中村ICまでの延長22`、全幅12bの2車線道路で、設計速度80`、道路規格第1種第3級の自動車専用道路。基本的には国道56号より山側を通るルートで、途中フル規格の上川口IC(仮称)と大方IC(仮称)、高知方面へのハーフインターとなる古津賀IC(仮称)を配置する。
 起点の佐賀ICは、道の駅なぶら土佐佐賀より少し高知寄りの国道56号に接続する形となる。上川口ICは海の王迎駅や幡多青少年の家がある場所の北側に設置し、県道大方大正線に接続する。大方ICは現在の黒潮町役場などがある入野の中心部の西部に設置する。古津賀ICは、古津賀駅の高知寄りで国道56号に接続する形で設置する。終点の中村ICは、現在中村宿毛道路の宿毛方面のみ供用中。
 計画されているトンネルは、佐賀IC〜上川口IC間に坂折トンネル(490b)、馬地第1トンネル(延長287・5b)、馬地第2トンネル(延長222・5b)、佐賀トンネル(延長2100b)、伊田トンネル(延長765b)、上川口トンネル(延長170b)、大方IC〜古津賀IC間に田ノ口トンネル(延長875b)、逢坂トンネル(延長115b)を予定。橋梁は後川橋(延長855・4b)、蜷川橋(延長200b)など、佐賀IC〜上川口IC間に12本、上川口IC〜大方IC間に6本、大方IC〜古津賀IC間に4本、古津賀IC〜中村IC間に3本の計25本を予定している(トンネル名、橋梁名は全て仮称、延長は変更の場合あり)。
 今後は、地元住民への説明会が21日まで行われた後、公聴会を11月9〜11日に開く予定。その後都市計画案の作成に入り、来年3月までの都市計画決定を目指す。

提供:建通新聞社