日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/20
【群馬】群馬中央医療生活協同組合が新福祉施設の建設を計画
群馬中央医療生活協同組合(瀧口道生理事長、前橋市)は、前橋市朝倉町へ新しい福祉施設の建設を計画している。建設にあたっては、(仮称)社会福祉法人協立会を設立し、同会が施主となる。新施設はS造2階建て、延べ床面積4070・6u規模。早ければ来年3月に指名競争入札での工事発注を予定している。同組合では、現在運営している前橋協立病院の建て替えも計画。福祉施設が完成する2018年度に新病院の建設に着手したい考えだ。
福祉施設は、前橋市朝倉町にある前橋協立病院の東側の砂利敷きの駐車場へ建設する。規模はS造2階建て、延べ床面積4070・26u。施設には、特別養護老人ホーム70床(ユニット型個室40床、従来型30床)とショートステイ10床(個室2室、2人室4室)をメーンに、定期巡回随時対応型訪問介護の事務所と企業内保育所(定員19人)、地域交流スペースや会議室・研修室なども整備する。
企業内保育所は、小規模保育所として設置する。会議室・研修室については、1室にまとめることが可能で、最大で100人程度で使用できるようにする。
設計は京都建築事務所(京都府京都市)が作成した。
特別養護老人ホームを1階と2階に、ショートステイを1階に配置して1棟にまとめ、そのほかの機能を付属棟として建設。2棟の間を通路で接続する形で建設する。
工事は、早ければ3月ごろに指名競争入札での発注を予定している。入札の時期は、(仮称)社会福祉法人協立会の認可時期によって、多少先送りになる見通し。指名条件については、これから詳細を決めていく。完成は、2018年4〜6月頃を見込んでおり、完成の1月後の稼働を目指している。
また、協立会の母体となる群馬中央医療生活協同組合は、運営している前橋協立病院の建て替えも計画している。
現在の病院は、189床(一般病床105床、回復期リハビリ病棟51床、療養病床33床)規模。内科や小児科、外科、産婦人科などの診療を行っている。
移転場所は、新設する福祉施設の南側。新病院は、従来の機能に加えて、介護事業などの新たな機能を盛り込む見通し。詳細な規模や内容についてはこれから詰めていく。設計は、選定方法も含めてこれから検討し、委託する。
着工は、新福祉施設の完成後早期を予定しており、2020〜21年の完成を目指す。既存病棟については、新施設の完成後に解体し、駐車場として利用する。
本棟は建設から36年が経過し老朽化が進んでいるため、建て替えを計画した。