阿蘇神社(阿蘇市一の宮町宮地3083ノ1)は、熊本地震で被災した国指定重要文化財の楼門など6施設の復旧工事に乗り出す。平成34年度中の完成を予定し、工事は2期に分け実施。このほど1期工事の施工者を清水建設に決めた。契約額は1億7790万円(税抜)。
被災した重要文化財施設は、楼門(三間一戸二重門)、一の神殿(五間社入母屋造)、二の神殿(同)、三の神殿(三間社流造)、神幸門(四脚門)、還御門(同)の6施設。復旧には文部科学省の国指定等文化財災害復旧費などを活用し、総事業費は9億3000万円程度を見込んでいる
1期工事は、倒壊した楼門(高さ18b)の解体格納や、その他5施設の部分解体修理を行う。2期工事は楼門を建設。建設にあたっては、解体後の部材破損状況を調査し、可能な限り再利用を図っていく。また文化財的価値を損なわない範囲で耐震補強も行う。設計・監理は文化財構造物保存技術協会が担当する。
指定文化財ではない拝殿・翼廊やその他施設については自費事業で復旧を進めていく。現在、年内をメドに復旧計画を策定している。
提供:
西日本建設新聞社公式フェイスブックページ:
「記者 建設探訪」