金沢市は、生涯学習施設再編の一環として、中央公民館長町館(長町2丁目2番43号)の再整備を計画している。現施設は旧長町小学校の校舎を活用しており、築後50年以上を経過。生涯学習の拠点となる新たな中央公民館を目指し、今後改築する方針だ。
市が2022年度までに講じるべき施策を取りまとめた「重点戦略計画」(14年2月策定、16年2月改定)に盛り込まれている。旧長土塀小学校を活用した長土塀交流館(長町3丁目3番3号)の再整備、中央公民館彦三館(彦三町1丁目15番5号)の機能充実とともに、生涯学習施設の再編施策として打ち出され、市は現在、長土塀交流館を改築整備する「(仮称)長土塀青少年交流センター」の建設計画に先行着手している。
中央公民館長町館は07年に旧長町小の校舎に開設。施設規模はRC造4階建て延べ2774・38平方メートル。学習室5室、和室、集会室2室、会議室2室、料理実習室、視聴覚室、音楽室、美術工作室、プレイルームで構成する。敷地面積は8692・29平方メートル。建設から半世紀以上が経った施設は老朽化が目立ち、耐震性も不十分なことから、現在地での改築を前提に検討していく。
なお、中央公民館彦三館はRC造3階建て延べ2998・40平方メートルで01年に竣工。料理実習室や和室、視聴覚室、会議室3室、研修室3室、大研修室、軽運動室などを備え、金沢ボランティア大学校が入居。高齢者交流の拠点施設としての機能充実を図る方針である。