北陸農政局は、17年度から信濃川左岸流域地区事業に着手したい考えだ。農林水産省は17年度予算概算要求に事業費2億円を計上した。
同地区は長岡市と小千谷市が対象となり、受益面積は4501ヘクタール。1946年度から64年度まで実施の国営信濃川左岸土地改良事業、79年度から95年度まで実施の国営信濃川左岸二期土地改良事業で取水施設や幹線用水路を整備してきたが、不安定取水や機能低下などの課題が出てきたことから、幹線用水路等の改修を行うとともに、幹線用水路と茶郷川を分離し水利システムの再編を行い、頭首工における安定取水対策を行う。主要工事は小千谷頭首工(改修)1カ所、三島町揚水機場(改修)1カ所、幹線用水路(改修)13キロ、水管理施設(改修)一式。工期は17年度から25年度としており、総事業費には200億円を見込む。
現在、事業の着工に向け、土地改良法の規定に基づく手続きを進めているところ。順調ならば、17年度に小千谷頭首工等の測量、設計とともに、幹線用水路改修に着手する予定となっている。