阪神高速6号大和川線(大阪府道高速大和川線)の本体工事が佳境を迎えつつある―。10月20日現在、大半の区間で本体工事が概成。同月17日からは、常磐出口部で、道路トンネルでは国内初となる大型矩形シールドマシン単体による掘進が始まるなど、残された区間の整備も順調だ。今後、本体工事が完成した区間から順次、舗装や照明設備など仕上げ工事を実施し、2019年度末の全線完成を目指す。
大和川線は大和川の左岸で、海側の阪神高速4号湾岸線・三宝出入り口、ジャンクション(JCT)(堺市堺区築港八幡町付近)から東に、14号松原線・三宅西出入り口(松原市三宅中)までをつなぐ、本線往復4車線、ランプ1車線、設計速度時速80`による延長約9・7`の自動車専用道路として計画。13年に三宅西出入り口〜三宅中間延長0・6`を先行開通し、本年度は、三宝JCT〜鉄砲出入り口間延長1・4`を開通させる予定となっている。
阪神高速道路会社施工区間の本体工事については、シールドトンネル工事や常磐出入り口部などが残されており、拍車が掛かっている。
同事業の一部区間は、阪神高速道路会社、大阪府、堺市の3者による合併施行。用地取得・本体工事はそれぞれの事業者が担当し、本体工事後、舗装や照明設備などの仕上げ工事から開通後の管理を阪神高速道路会社が行う。
大阪都心部における新たな環状道路の一翼を担う同線は、国の都市再生プロジェクトにも位置付けられており、関西経済の活性化へ早期完成が待たれるばかりだ。
提供:建通新聞社