福島建設工業新聞社
2016/10/19
【福島】猪苗代で再エネ熱電併給可能性調査
清水建設梶A日本環境技研梶Aゼビオコーポレート梶A福島トヨペット鰍ニ県、猪苗代町の6者は、地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金の今年度採択を受けて「猪苗代町における再生可能エネルギーによる水素利用を含めた熱電併給エネルギーマネジメント事業可能性調査」に着手した。再生可能エネルギーを利用した水素、電力、熱の生産と、建築物や自動車への供給に関する事業可能性を調査し、年度内に報告書を取りまとめる。
経済産業省資源エネルギー庁の補助事業で、6者は構想普及支援事業の今年度第3回採択を受けた。再生可能エネルギーの一定規模のコミュニティでの面的利用など、地産地消型の先導的なエネルギーシステム構築に向けた事業可能性調査を行うための経費の一部が補助される。
6者は連携して、太陽光やバイオマス、地中熱、温泉熱など複数の再生可能エネルギーを利用した熱電併給エネルギーマネジメントの事業可能性を検討する計画だ。
電力や熱の供給先としては、ゼビオグループが同町志田浜の所有地などで建設を検討している施設等を想定。水素は主に太陽光発電を利用した製造を検討する方針で、貯蔵と自動車への供給に関して模索し、低炭素で高効率なエネルギーシステムの確立を目指す。
調査は清水建設が主導的に対応する。既に学識経験者を含めた検討組織を設置・始動させており、年度内に3回程度の会合を持ち、報告書を取りまとめる予定だ。
ゼビオは現在、志田浜でホテル「レイクサイド磐光」を運営しているが、子どもたちが遊び・学べる施設や、新たな宿泊研修施設等の整備構想を検討している。今回の調査結果は、同構想にも反映させる見通しだ。