建通新聞社(中部)
2016/10/24
【三重】北部調整池の実施設計に着手 津市
津市下水道局は、「北部第一排水区調整池実施設計(詳細)」に着手した。北部第一排水区の雨水対策として調整池を整備するもので、2016年度に詳細設計、17年度に用地取得を行い、順調に進めば18年度の工事着手を目指す。担当は南海カツマ(津市)、設計工期は17年1月30日。
建設予定地は、津市久居北口の相川右岸側で、相川を渡る市道北口町大釜池線の橋梁の南西側。整備中の都市計画道路・市道上浜元町線に挟まれた区域。現在は雑地。対象面積は約3300平方b。計画容量は2700立方b。排水ポンプを設置する。構造など詳細は設計で詰める。
北部第一排水区は大雨になると冠水が発生する区域で、日常降雨の対策として、都計道・上浜元町線の予定地の道路下で整備中の北部第1号雨水幹線に集水し、放流渠(流下能力=毎秒2・71立方b)を経て相川に放流する。幹線敷設工事は16年度に完成する予定。
排水計画に当たり、放流先の相川が未改修で、放流量が制限されていることから、台風などでの大雨で排出能力を超過する雨水を一時的に貯留し、相川の流量負荷を軽減させるため調整池を建設する計画とした。15年度に事業認可変更手続きを行い、基本設計を実施した。計画では、調整池と北部第1号雨水幹線と接続し、超過分の雨水を一時貯留し、河川水量が通常に戻った段階で、雨水を排水ポンプで同幹線に戻し河川に放流する。今後、18年度に工事着手し、19年度に供用開始する予定。
北部第一排水区は国道165号の南側から新設される調整池までの区域が対象で、エリアの北東部側(相川の下流部側)は東部排水区の区域となる。
提供:建通新聞社