日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/18
【山梨】県評価委が中山間都留西部の新規化了承
県の公共事業評価委員会が13日に開かれ、再評価を行う国道411号(仮)和戸アクセス(甲府市)、街路事業和戸町竜王線(甲府市)、事前評価事業の中山間地域総合整備事業都留西部地区(都留市)について審議し、了承した。県では、中山間都留西部地区は2017年度の新規事業化を目指している。
了承された事業の概要は次のとおり。
【国道411号(仮)和戸アクセス】
国道411号城東バイパスの国道140号との交差点(東部市民センター前)から新山梨環状道路北部区間の(仮)和戸ランプにアクセスする道路として計画。計画延長530m、W13m(22m)。総事業費は13億円。
14年度に事業化したが、設計計画や地元住民との調整に時間を要している。今後は、新環状北部区間事業と協力して円滑な用地確保に努め、人家連担区間の用地買収を進めるため事業期間を3年間延長し、25年度の完成を目指す。
【街路事業・和戸町竜王線】
甲府市和戸町から甲斐市新堰橋の国道20号に至る4車線の幹線道路で、建設予定の新環状道路(仮)和戸ICと接続する予定。全体延長9580mのうち約3270m(全体の34%)が完成し、3246m(33%)が事業中。
再評価の区間は、城東工区(L316m)と中央五丁目工区(L262m)の合計578m。幅員12m(22m)を4車線(両側歩道4m)に拡幅し、電線共同溝も578m整備する。総事業費は53億9200万円。
事業は、平行して流れる濁川の改修と一体的に行う必要があり、関係機関との調整に時間を要している。事業対象地に筆界未定地があり、地権者との交渉に至っていないが、筆界未定地の解消にめどがたっている。
さらに、16年度に地域高規格道路ICアクセス道路補助制度が創設され、新環状道路北部区間の広瀬〜桜井間約2qが新規事業化されたこともあり、事業期間を5年間延長し25年度の完成へ事業進捗を図ることにした。
【中山間地域総合整備事業・都留西部地区】
地区内は小規模ほ場が多く、農道や用排水路が未整備で、野生鳥獣被害が発生するなど課題がある。市では来月の完成へ農産物直売所を建設しており、同事業によって農業基盤の整備と観光・農業の活性化を図ることを計画した。
全体計画は、区画整理26h、用排水路2・4q、農道2・3q、鳥獣害防止施設15・8q、営農飲雑用水2カ所、防火水槽3カ所。事業期間は17年度から25年度まで。総事業費は約23億円。17年度の新規事業化を目指す。