トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/17

【山梨】リニア工事で早川町に仮置場

 JR東海は、リニア中央新幹線のトンネル工事に伴い、早川町雨畑地区の県道雨畑大島線沿いに整備する発生土仮置場の工事概要を、環境保全措置計画で示した。工事規模は、敷地約4300u(仮置場約3000u、盛土約2000u)、容量約8000立方m、最大盛土高約6m。工事工程によると、2016年10月から準備工(ベントナイト躯体設置ほか)に着手し、20年まで発生土の搬入・仮置きを行う(期間を延長する場合もある)。21年以降に撤去工を実施する。
 雨畑地区の発生土仮置場は、トンネル掘削による発生土で要対策土が発生した場合に処分を行うまで使用する。仮置きした要対策土は最終的に搬出し、用地を原形復旧して地権者に返還する。現地は既に発生土で造成されており、仮置期間中に概ね県道の高さになるまで要対策土を搬入する。
 工事では、盛土内に雨水などが入らないよう遮水シートで覆うとともに、ベントナイト混合土で底面と周囲を囲み、要対策土からの排水を集水管で集水ますに集め、送水管を通して水槽(貯留タンク、鋼製、60立方m)に一時貯留後、法令などに則り適切に処理する。遮水シートは溶着し、継ぎ目からの浸透を防ぐ。地盤とベントナイトとの間には土木シートを設置し、両者が混ざることを防止する。
 工事時間は午前8時15分から午後5時まで。日曜日は休工。施工手順は、建設機械でベントナイト躯体を造成。その後、要対策土を搬入し敷き均す。日々の作業終了時には遮水シートで覆う。仮置期間終了後は要対策土を搬出し、ベントナイト躯体を解体して産業廃棄物処理施設へ運搬する。
 建設機械(バックホウ、ブルドーザー、振動ローラー)は21台/月〜26台/月を予定。工事用車両はダンプトラックやトレーナートラックを想定し、片道1日最大200台程度を考えている。
 一方、環境保全措置は、環境調査や影響検討の結果を踏まえ、建設機械などのハード面、係員配置などのソフト面から検討し、必要な対策を実施する。事後調査、モニタリングも行う。仮置場の管理計画も作成し、実施する。
 仮置場の計画は9月に地元に説明。説明内容はまとめて関係自治体へ送付し、公表した。