日刊建設工業新聞
2016/10/17
【鳥取】国の第2次補正 補助・交付金事業73億円が配分内示
国の2016年度第2次補正の成立を受け、県土整備部所管の補助・交付金事業に73億円が内示されたことがわかった。14日、同部が事業別の内示状況をまとめた。同部は「9月補正」に90億円を盛り込んだのに対し、内示率は80・7%。河川、砂防事業はほぼ国に要望した額となったものの、交付金の道路が7割程度にとどまり響いた。
道路事業は県道改良に厳しい内示となった。防災・安全交付金(防安)の県道改良は10億1000万円の要望に対し4億6400万円(65・6%)、社会資本整備総合交付金(社総金)の県道改良でも、4億2000万円の要望に1億8000万円(42・9%)と落ち込んだ。
社総金の国道改築は国道181号岸本バイパスに5億5300万円。
また、防安の落石対策を目的とした災害防除は、10億4000万円の要望に対して7億6000万円(73・1%)だった。
補助事業は地域高規格道路の国道178号岩美道路をはじめ4カ所に11億9000万円が配分。国道313号倉吉関金道路に5億円など要望額を2割程度上回った。
防安の河川改修は11億8900万円が配分(98・7%)され、ほぼ要求に沿った内示となった。塩見川(鳥取市福部町)や蒲生川(岩美町)、由良川(北栄町)などで事業が促進される。砂防事業(通常・火山)は9億5000万円(100%)で二部大谷川(伯耆町)、本宮A(米子市淀江町)など17渓流のダム工を推進。急傾斜地崩壊対策は4億9000万円(100%)で藤津2地区(湯梨浜町)の擁壁工など10地区を手当てする。
同部各事業課では「個所付け」作業を進めており、国交付決定を待って近く各事務所・局に予算配分する。今回の補正は繰り越し措置を取っていないため、大半を11月県議会で繰り越し承認後、年明けから年度末にかけて発注される。主な事業別の内示額は次の通り。( )内は要望額に対する内示率
▽道路事業=40億円(80・4%)▽河川事業=14億5000万円(98・3%)▽海岸事業=3億7000万円(87・6%)▽砂防事業=15億2400万円(100・1%)▽治山事業=1億円(20・4%)