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建通新聞社(神奈川)
2016/10/14

【神奈川】 神奈川県17年度当初予算編成のポイント 650億円の財源不足 事業手法・時期を再検討

  神奈川県は14日、「2017年度当初予算編成のポイント」を公表した。歳出は1兆7950億円と見込み、政策的経費、事務的経費はほぼ16年度並み。歳入の見通しは1兆7300億円で約650億円の財源不足が生じる。さらなる歳入確保と歳出抑制を強力に推進。施設整備などは、実施手法や時期を改めて検討する。
 16年度当初予算に比べ17年度当初予算での歳入は全体で520億円の減。16年度のような臨時的財源(15年度からの財源移転)は見込めず、県税・地方贈与税などは実質ベースで150億円の減収、不動産売り払い収入なども30億円の減を見込む。
 対して歳出は、介護・医療・児童関係費で130億円の増。これ以外はほぼ前年度並みを見込む。
 このため、あらゆる施策・事業についてスクラップ・アンド・ビルド方式を徹底するとともに、さまざまな工夫で最小限の費用での事業構築を図る。より優先度の高い事業などへ財源を重点的に配分していく。
 各局長に通達した、予算要求に当たっての九つの視点は次の通り。
 ▽スクラップ・アンド・ビルドの徹底と事業優先順位の見極め
 ▽政策レビュー対象事業での最大限の経費節約
 ▽「行政改革大綱」の本格導入と、具体的成果目標の設定。結果の明確化
 ▽施設などの整備は、後年度負担を見通した上で、必要性を十分に精査。事業手法や時期について改めて検討する。特に公共施設の老朽化対策は、施設再編などによる総量縮減や民間活力導入など、さまざまな手法を積極的に検討する
 ▽政策の立案・実施は必要性や効果を十分に見極める
 ▽要求限度額は一律の削減ではなく、真に必要な施策・事業には重点的に配分する
 ▽国の動向を積極的に把握し、予算編成に反映させる
 ▽国から地方への事務・権限移譲などは財政負担を含めてゼロベースの視点で対応する
 ▽国庫補助事業の情報収集に努め、積極的に活用。民間資金などの確保についても、クラウドファンディングなどさまざまな手法も活用し、積極的に取り組む
 提供:建通新聞社