豊田市は、都市計画道路高橋細谷線の4車線化に伴い、矢作川に架かる「竜宮橋」に対して、新橋による増設とともに既設橋の耐震補強を計画している。現在、河川管理者との協議を進めており、順調なら2017年度の下部工工事への着手が見込まれる。
また、同市では合わせて、同橋の河川環境保全対策などを予定しており、オリエンタルコンサルタンツ中部支店(名古屋市中村区)に業務を委託した。17年3月24日を履行期限として内容をまとめる。
計画によると、新橋は高橋細谷線の4車線化に伴い既設橋の下流側に併設するもので、橋長約220b、幅員約12bの4径間連続鈑桁橋を見込む。場所は左岸側が野見町地内、右岸側が竜宮町地内。
17年度事業では、下部工として橋脚を建設する予定。一方、既設橋では橋台と橋脚に対して、コンクリート巻き立て工法による耐震補強を実施する。新橋の架設と既設橋の耐震補強は、22年度末の完成を見込む。設計はオリエンタルコンサルタンツが担当した。
河川環境保全対策では、竜宮橋上下流の「久澄橋」から「鵜の首橋」までの延長約2`を対象に保全対策工を検討する。また、市民が矢作川に親しめるよう高水敷の利用検討を行う他、協議用の資料を作成する。
同事業では、御立町地内の国道301号「野見小学校西」交差点から、下市場町地内の国道248号「下市場町5丁目」交差点までの延長約2・2`を対象に4車線化を推進している。北側から御立野見工区、竜宮橋工区、長興寺第1工区、長興寺第2工区の4工区に分割しており、16年度は御立野見工区で延長340bの4車線化工事を進めている。
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建通新聞社