北海道建設新聞社
2016/10/14
【北海道】弟子屈で全国「道の駅」連絡会総会−1000人参加し可能性探る
全国「道の駅」連絡会総会・シンポジウムin弟子屈が12、13日、釧路圏摩周観光文化センターで開かれた。12日のシンポジウムでは山田桂一郎JTIC.SWISS代表が海外から見る道の駅の魅力と生かし方について基調講演したほか、全国各地の道の駅がある自治体の首長が訪日外国人客や防災について事例報告した。
全国「道の駅」連絡会と弟子屈町が主催。北海道ブロックでの開催は今回が初めてで、全国各地の関係者や地域住民など約1000人が参加した。冒頭のあいさつで北海道地区「道の駅」連絡会会長の原田裕恵庭市長は「多くの道の駅が観光や防災の拠点として頑張っている。道の駅の可能性を探っていただきたい」と強調した。
来賓の高橋はるみ北海道知事は道横断自動車道の延伸や北海道新幹線開通に触れ、高速交通ネットワークの効果を全道に波及させるのが重要とした上で、「道の駅は地域の魅力を発信する舞台でこれからますます大きな役割を果たす」と主張した。
山田代表は道の駅が日本だけに存在する施設とし、「単なるロードサイドサービスとして終わらせるのではなく、日本が世界に対してロールモデルとなる利活用の方法を確立すべきだ」と持論を展開。道の駅で販売する商品やサービスの単価引き上げによる市場の拡大やブランド構築を提唱した。
その後は、訪日外国人旅行者4000万人時代に向けた道の駅と災害時における道の駅の貢献をテーマに4自治体の首長が事例を報告した。