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建通新聞社四国
2016/10/14

【高知】国補正 高知県には276・5億配分 船倉橋耐震補強に着手

 国土交通省四国地方整備局は11日、政府の2016年度第2次補正予算成立に伴い、管内の予算概要を明らかにした。同局関係では「21世紀型のインフラ整備」、「地方の支援」、「安全・安心、防災対応の強化」―を3本柱に過去10年間で2番目に多い補正額となる715億4600万円が配分された。16年度当初予算3134億9000万円の23%分に相当する。
 高知県には、21世紀型のインフラ整備に直轄44億1800万円、補助等26億2800万円。地方の支援に直轄1億5500万円、補助等なし。安全・安心、防災対応の強化に直轄54億4900万円、補助等149億9900万円の合計276億4900万円が配分された。
 全て継続事業となるが、道路事業では防災・老朽化対策として国道55号船倉橋(東洋町)の耐震対策に新たに取り組む。甲浦港に架かる橋長135bで、橋脚4基の巻き立て工とチェーンによる落橋防止装置工に着手する予定。すでに設計は完了しており、年度内早期に工事発注する考えだ。このほか、高知南国道路には27億9700万円を配分し、高知市高須地区などの橋梁下部工事を推進。南国安芸道路には8億0600万円を配分し、香南市下井西地区などの改良と橋梁下部工事を推進。中村宿毛道路には4億4400万円を配分し、宿毛市芳奈地区などの改良と舗装工事を推進する。
 河川関係では、物部川直轄河川改修事業に1億1000万円を配分し、山田(下ノ村)地区の引堤事業を進め、仁淀川直轄河川改修事業には7億2000万円を配分し、新居地区の河道掘削、森山地区の浸透対策、CCTVの整備を進める。四万十市直轄河川改修事業には3億9000万円を配分し、初崎地区の築堤、後川安並地区の堤防裏法尻補強を進める。吉野川総合水系環境整備事業には6500万円を配分し、須山地区と田井地区で早明浦ダムの水辺整備を進める。
 砂防事業では、吉野川水系直轄砂防事業に2億円を配分し、大川村の下中切箇所で山腹工、大豊町の落合箇所で床固工を進める。大豊町の怒田・八畝地区地すべり対策事業には8500万円を配分し、地すべり対策を進める。
 海岸事業では、高知海岸直轄海岸保全施設整備事業に11億4000万円を配分し、高知市長浜地区の海岸堤防で耐震・液状化対策を進める。
 港湾事業では、高知港三里地区国際物流ターミナル整備事業に3億2000万円を配分し、防波堤整備を推進。高知港海岸直轄海岸保全施設整備事業、いわゆる浦戸湾三重防護には2億7000万円を配分し、海岸堤防などの改良を推進する。
 なお、四国の他県への配分額は、徳島県に149億9000万円、香川県に82億2500万円、愛媛県に206億6300万円で、高知県が一番多い。

提供:建通新聞社