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　　神奈川県横浜川崎治水事務所は、恩田川の遊水地検討業務を三井共同建設コンサルタント（東京都品川区）に委託した。落札金額は８８５万０９６０円。履行期限は２０１７年３月15日。遊水地に必要な容量を算出し、建設候補地を絞り込む。順調なら17年度以降早期に予備設計などの作業に着手する。
　これまで岩川合流点（緑区いぶき野）付近での遊水地建設を検討していたが、検証の結果、より下流側で遊水地が必要と判断されたため、15年度に日本工営（東京都千代田区）に委託して概略設計を作成。複数の候補地を選定。16年度は治水安全度を検証しながら、遊水地として必要な容量を算出。候補地について、経済性や施工性を考慮して絞り込みを行う。横浜市青葉区さつきが丘地先などが候補地。
　工事は、恩田川の河川改修に合せて、合理的に実施する方針。現在は新良橋付近を施工中。
　恩田川は、東京都町田市と横浜市を流れる一級河川で鶴見川水系の支流。ＪＲ横浜線の北をほぼ並行に流れ、横浜市緑区青砥町と緑区中山町の境界で鶴見川に合流する。
　鶴見川水系河川整備計画（07年３月策定）で恩田川の整備として、河道断面の確保対策、洪水調節施設の建設が盛り込まれた。現在、恩田川に遊水地はなく、実現すれば初の施設となる。
　提供:建通新聞社