石川県土木部道路建設課は、金沢市山間部での「一般国道304号清水谷バイパス(BP)」整備事業について、9月補正予算にBP整備区間の用地取得を完了させるための関連経費を計上、早期に地元地権者との契約締結を目指していく。
全体計画によると、清水谷BPの事業区間は同市古屋谷町〜清水谷町地内で、路線延長1500メートル、幅員6・5(9・0)メートル。現道区間は急勾配で急カーブが連続し、清水谷町地内の人家連担部を迂回する形で同BPを整備。円滑な自動車交通を確保するとともに、アクセスや利便性向上が期待される。
県では、これまでに用地取得に伴う測量及び道路詳細設計を終えた。一方、BP整備区間の道路築造工事は切土が中心としている。
谷本正憲知事は清水谷BPの整備に関して、県議会9月定例会で「来年度より工事に着手したい。今後とも地元の協力を得ながら、早期完成に向け整備促進に努める」と答弁した。
道路詳細設計はナチュラルコンサルタント(野々市市住吉町)が担当。
なお、国道304号は『ダブルラダー輝きの美知』構想で東西幹線の一つに位置付けられ、金沢市中心部から東海北陸自動車道福光インターチェンジに連絡する。同路線中では富山県境の東原BPをはじめ、宮野拡幅などの整備が完了済みで、現在、不動寺BP(金沢市不動寺町地内、延長700メートル)の整備事業も鋭意推進中だ。