日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/07
【山梨】貢川団地の再整備方針
県営住宅貢川団地の再整備について、大久保勝徳県土整備部長は県議会一般質問(9月30日)の答弁で「基本的な方針として、適正戸数を検討した上で、昭和40年代(に建てられた)建物は建て替え、昭和50年代の建物は全面的なリニューアルなどにより長寿命化を図ることにしている」と説明した。
さらに「建て替え対象となる建物は現在、事業化に向けて団地内に必要となる施設等の検討を進めており、具体的な整備計画の策定に向け取り組んでいく」と述べた。
全面的なリニューアルの対象となる建物については「建て替えに伴う入居者の仮移転先にもなることから、建て替えに先行して改修工事を実施する。改修工事では、間取りの変更やバス、トイレ等の設備機器の更新に加え、高齢者が移動しやすいようエレベーターの設置などバリアフリー化を図っていく」と説明。
進捗状況については「現在、実施設計のための建物構造調査を行っており、早期の改築工事実施に向け取り組んでいく」と述べた。
貢川団地は、41棟に約1600人が入居している県内最大規模の住宅団地。建物は昭和40年代初めから50年代に建設された住宅がほとんどで、築後40年から50年近くが経過しているため、建物やキッチン、ガス、トイレなどが老朽化し、住民から建て替えなどを求める声が出ていると安本議員は指摘。
さらに安本議員は、団地全体の長寿命化計画に基づく整備について、建て替えが必要な建物は具体的な整備計画を策定すること、建て替えを要しない建物は全面的改善工事を実施することを県が入居者に説明したことに触れ、今後の再整備計画についてただした。