日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/07
【群馬】伊勢崎市が上水道施設の耐震化を計画
伊勢崎市は上水道施設の耐震化を計画している。2014〜15年度にかけて22施設で耐震診断を実施。本年度は、広瀬浄水場と竜宮浄水場で耐震補強または改築の検討業務を含めた概略設計などの作成を新水設計(伊勢崎市)に委託している。ほかの上水施設は、広瀬浄水場と竜宮浄水場の進捗に合わせて事業化していく。
上泉町地内にある広瀬浄水場で耐震診断を行ったのは◇第1配水池(1500立方m)◇第2配水池(1500立方m)◇第1配水ポンプ井(42立方m)◇第2配水ポンプ井(46・9立方m)◇第2配水ポンプ室(194・4u)−の計5施設。このほかに管理棟などの施設があるが現在の耐震基準で建設されているため、耐震診断は行っていない。
宮子町にある竜宮浄水場では◇第1着水井◇第2着水井◇第1配水池(3600立方m)◇第2配水池(6000立方m)◇送・配水ポンプ井(214・2立方m)◇配水ポンプ室(27・56u)−の計6施設で耐震診断を実施。同浄水場でも、旧耐震基準の施設を対象に診断している。
本年度に委託した業務では、各施設の老朽化も踏まえて耐震補強か改築かを検討するとともに概算事業費や概略設計も作成する。耐震化にあたっては、大規模な地震が発生した場合でも最低減の機能を確保するほか、施設の運転を停止せずに工事ができるよう対応する。施工方法や概算事業費によって各浄水場内で大まかな施工順も定め、来年度以降に詳細設計を作成する。
2浄水場以外で耐震診断を行ったのは◇上泉配水場の3施設◇書上浄水場の3施設◇境下武士水源の2施設◇あずま浄水場の2施設◇西久保配水場の1施設−の5カ所、計11施設。このうち、上泉配水場は近隣にある広瀬浄水場が管理している。11施設のうち、耐震性が不十分なものについては、広瀬および竜宮浄水場の耐震化の進捗に合わせて事業化を計画。本年度の業務委託と同様に、耐震改修か建て替えかの検討から行う見通しとなっている。
診断した施設は、上泉配水場が◇上泉配水池(5040立方m)◇上泉配水ポンプ井(127・5立方m)◇第1排水池(100立方m)−の3施設。
書上浄水場が◇量水井◇配水ポンプ井(73・9立方m)◇場内中央の配水池(1700立方m)−の3施設。
境下武士水源が◇4号取水ポンプ室(29・74u)◇6号取水ポンプ室(31・06u)−の2施設。
あずま浄水場では◇受変電室(22u)◇管理棟(東)(84u)−の2施設。
西久保配水場では、配水ポンプ井(206立方m)のみとなっている。