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北海道建設新聞社
2016/10/07

【北海道】旭川の相川記念病院改築が中旬にも公告−来年2月着工へ 

 医療法人社団志恩会(旭川市大町2条15丁目92の16、相川正志理事長)は、相川記念病院の現地改築を条件付き一般競争入札で10月中旬に公告する。主体、設備のほか、既存建物の解体や外構なども含む一括発注。年内の入札、2017年2月の着工を予定している。全ての工事が終わるのは18年8月となる見通し。
 同病院は1937年、旭川市5条通10丁目にベッド数5床の精神・神経科病院として開業。道北圏域の精神科病院では最も歴史が古いという。41年には現在地の旭川市大町2条15丁目92の16に25床の病院を開設。その後、増築や改築を繰り返し、139床を備える精神・神経・内科病院となった。
 改築は、狭あい化に加え、複数の施設が築42年から46年を経過し老朽化が進んでいることや、渡り廊下でつながっている分散化した建物を集約し、施設の運用効率を高めるために行う。国の医療施設近代化施設整備費補助金を活用する。
 新しい施設はRC造、4階、延べ5375m²の規模で計画。既存施設に隣接する病院グラウンド7972m²の敷地内に建設する。
 1階には外来診察室、受付窓口、事務室、レントゲン検査室、厨房(ちゅうぼう)、職員食堂などを配置。2階と3階は病棟で、2階59床、3階57床の合計116床。部屋数は2階が1人部屋7、4人部屋12、保護室4の計23室、3階は1人部屋7、4人部屋12、保護室2の計21室。部屋の面積は1人部屋が8・1m²、4人部屋が13・5m²となる。4階は医局や院長室、看護部長室などを配置。エレベーターは2基設ける。
 本体施設は17年2月に基礎工事に着工。完成は既存体育館の改修も含め、18年2月で、同4月の供用を予定している。本体完成後、既存施設の一部解体と外構に入り、同8月までに全工事を終える方針だ。基本・実施設計と監理は柴滝建築設計が担当する。
 既存施設の跡地はグラウンドや駐車場として活用。外来患者用の駐車スペースは現在の16台から54台に広げる。