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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/06

【山梨】リニア環境未来都市整備方針の中間素案

 県のリニア建設推進本部が6日に開かれ、策定を進めている「リニア環境未来都市整備方針」の中間素案を了承した。リニア中央新幹線の開業効果を発揮させるため、甲府市郊外に整備されるリニア駅の周辺24・5hに駐車場や観光交流・産業機能を整備し、駅の近郊には定住やエネルギーなどの機能を配置する。建設を構想している総合球技場は、同都市にふさわしい施設と位置づけ、整備方針に反映させる。

 県では、素案を基に議論を重ね、本年度内の整備方針の策定を目指す。
 リニア環境未来都市整備方針は、リニア新駅の周辺や近郊(駅から4q程度)を対象に、環境との共生や新たなライフスタイルの展開を目指し、リニアを活用した県土づくりを進め、山梨の発展につなげていくために策定する。
 同都市の創造に向けて、駅周辺は約24・5hを対象に、駅北側を交通エリアに、駅南側を観光交流・産業振興エリアに区分して施設を整備する。クリーンエネルギーの利活用と県産材の活用で魅力的な施設を整備する。
 駅近郊については、定住、産業、エネルギー、景観、観光交流の観点から取り組みを展開する。
 総合球技場については、同都市にふさわしい施設に位置付け、整備方針に反映させる。
 そのほか、駅を中心とした交通ネットワークを整備するとともに、広域的な観光地づくりなどを推進する。
 推進本部会議で後藤斎本部長(知事)は「リニアの効果は絶大で、リニアを起爆材として新たな県土づくりにまい進してまいりたい。年度末にかけて整備方針をまとめていく。(県民の)暮らしの向上、山梨の発展に資するよう、策定にご努力いただきたい」とあいさつした。