宇土市は、熊本地震で被災した本庁舎の建て替えについて、分散していた部署を集約する方針を示した。今年度中に基本構想を策定する。
被災前の庁舎は、本庁舎(浦田町=本館、別館、議会棟)、教育委員会(新小路町)、保健センター(南段原町)と分かれていた。本庁舎の耐震不足に加え、事務機能が分散していることも課題だったため、建て替えに向け26年度から検討を進めていた。
建設地は、27年度に作られた基本構想案によると▽本庁舎▽職員駐車場と市民広場を合わせた一帯(浦田町)▽JR宇土駅西口付近(松原町)▽宇城広域連合消防本部裏手(旭町)の4カ所から選定する考えだった。しかし、災害復旧による建て替えのため、本庁舎、職員駐車場と市民広場を合わせた一帯の2カ所に絞り検討する。この2カ所は市有地で、用地取得に係る費用も掛からないという。
今後は、11月頃からワークショップを開催し、市民の意見を取り入れながら基本構想を策定する。29年度に基本計画、30年度に基本設計を予定している。
地震では、4月16日の本震で庁舎4階部分が押し潰され倒壊寸前となった。現在は来年3月末を工期に解体工事を実施中。窓口業務は本庁舎駐車場に仮設庁舎を設置して行っている。
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西日本建設新聞社