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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/05

【群馬】前橋市が市庁舎周辺整備事業で基本構想の策定に向け準備進める

前橋市は、検討を進めている市庁舎周辺整備事業について、基本構想の策定に向けて準備を進めている。5月に施設の方向性や考え方をまとめた基本方針を策定しており、それを基に現在課題の抽出や検討を庁内の検討委員で行っている。
同事業は、議会庁舎(議会棟・1966年築RC造地上5階、地下1階延べ床面積3806u)、市立図書館本館(1973年築RC造地上3階、地下2階延べ床面積4765u)、職員研修会館(1975年築S造5階建て、延べ床面積1966u)の再整備を行い、併せて周辺の道路や駐車場についても整備するもの。
これから策定する基本構想では、基本方針を踏まえて具体的な整備内容やそれぞれの施設の配置について、詳細を詰めていく計画としている。現在は構想策定に必要な情報収集や課題の検討を行っているところ。市議会でも同事業に関わる特別委員会が設置されており、基本方針も同特別委員会の提言を踏まえたものとなっている。
5月に策定した基本方針では、3施設の老朽化、耐震性やユニバーサルデザイン不足への対応と駐車場が足りないことによる周辺道路の渋滞解消を目的として各施設の方向性を提示している。
市立図書館本館については、大規模改造によって課題解決を図ることで図書館機能に支障をきたす可能性があることから、新設を基本方針として設定。図書館本館のみの施設にするのではなく、民間施設との複合施設を検討していく。
また、図書館本館の新設によって残る現況施設は、立地や大規模改修により利用できる状態。そのため、耐震補強と長寿命化を行い議会庁舎を含めた行政機能を移転する方針とした。
職員研修会館は、機能については新設する図書館本館などの施設に移転する。現況の施設や敷地については、売却や貸し付けを予定している。
駐車場については、新施設の整備などにより不足する状態となることから350台分の確保が必要となる見通しを示した。現在は、周辺に合計で230台分のスペースを確保している。今後、自走式の立体駐車場整備なども含めて整備を検討していく。