能登町は同町宇出津の主要地方道宇出津町野線沿いで計画する消防宇出津分署建設について、12月中の公告(制限付き一般競争入札)も視野に今後準備を進める方針だ。年明けの開札、来年2月ごろの着工を目指す。
宇出津分署は、旧上町小跡に今春供用した能登消防署整備に伴い移転新築する。現在は海沿いの津波浸水想定区域に立地しており、地震や津波など大規模災害発生時に備え、迅速な消防活動が行えるよう内陸部の主要地方道宇出津町野線沿いに建設。施設規模はS造2階建て延べ1500平方メートル程度を想定しており、事務所棟と車庫棟とで構成する。事業用地は約9800平方メートルで、訓練スペースと駐車場も設ける。
実施設計は土倉建築事務所(金沢市)が担当しており、これまでに配置計画が固まった。今後詳細を詰め、12月上旬をめどに内容を取りまとめる方針だ。本体工事は▽建築▽電気設備▽機械設備―の3工種の発注を予定している。今年度当初予算には造成・建築本体の工事費として総額8億1000万円を盛り込んでいる。17年中の完成を目指す。
町が進める消防庁舎の整備計画は、今回の宇出津分署建設で全体事業が完了する。内浦分署については既存施設を活用することになり、現行の「1署2分署体制」は維持される。