大阪府警察本部は、東住吉警察署庁舎(大阪市東住吉区東田辺2ノ11ノ39)の建て替え事業で、現地改築とするか移転改築とするかを検討している。当初は上半期中に結論を出し、基本計画の策定に着手する予定だったが、2017年度以降にずれ込む公算が大きくなった。
現庁舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ2880平方b。敷地面積は2640平方b。建設後40年以上が経過し、著しく老朽化が進んでいる。また、職員の増加により手狭さも顕著で、建て替えが急務となっている。
当初の計画では、16年度に基本計画を策定、17年度に仮庁舎の実施設計、18〜19年度で新庁舎の基本・実施設計をまとめる予定だった。基本計画策定の着手時期のずれから、20年度に予定していた現庁舎解体工事と新庁舎建築工事の発注時期も変更される可能性が出てきた。
検討を進めているのは新庁舎の建設地。現地改築の場合は、大阪市が管理するJR高架跡地(東住吉区山坂)に仮庁舎を建設。現庁舎を解体し、跡地に新庁舎を建設する。新庁舎の規模は今後検討するが、6000〜7000平方b程度を想定している。
移転改築となった場合は、仮庁舎建設の必要性がなくなり、スケジュールや事業費が変更される見込み。
府警では、同警察署の他、守口警察署と八尾警察署の建て替え、中堺警察署の新設を予定している。担当者は「東住吉警察署については基本計画策定費を予算計上しているが着手時期は未定。できるだけ早い段階で着手したい」としている。
提供:建通新聞社