県健康福祉部は2016年度事業概要をまとめた。同部の16年度当初予算の一般会計規模は3335億3375万円で対前年度比3・1%増となった。同部の予算は県予算全体の19・5%を占める。主要事業では、昨年度からの継続で衛生研究所を建て替える「衛生研究所施設整備事業」を推進するほか、待機児童解消に向けた保育所整備、老人福祉施設整備、県立施設の改革、救急医療対策事業などを実施する。
一般会計の各課別予算額は、@健康福祉政策課359億359円(前年度当初比8・4%増)A健康福祉指導課89億5778万円(同8・1%減)B健康づくり支援課7億210万円(同1・7%減)C疾病対策課115億857万円(同10・4%増)D児童家庭課163億2743万円(同69・8%減)E子育て支援課335億1060万円(―)F高齢者福祉課661億85万円(同1・2%増)G障害福祉課418億5646万円(同6・8%増)H保険指導課1083億4831万円(同5・5%増)I医療整備課93億2476万円(同20・3%増)J薬務課6億3591万円(同315・4%増)K衛生指導課3億5733万円(同7・6%減)。
主要事業のうち衛生研究所の建て替え事業は、仁戸名庁舎(千葉市中央区仁戸名町666―2)、神明庁舎(千葉市中央区神明町205―8)が老朽化していることから、総事業費約62億2200万円で、RC造4階建て延べ8204・42uの施設を整備。昨年度で工事に着工し、2015〜16年度の2か年で建設。
各課別の主要事業は次の通り。
【健康福祉政策課】
▽保健医療提供体制構築推進事業=1255万円▽衛生研究所施設整備事業(衛生研究所の建て替え)=12億2280万円。
【子育て支援課】
▽待機児童解消に向けた保育所整備等の促進=42億5600万円。@民間保育所緊急整備事業21億3500万円。23市町71施設(定員増加見込数4290人)A賃貸物件による保育所整備事業9市29施設(同1946人)B保育所整備促進事業10億円C認定こども園整備事業10億7000万円14市町31施設(同768人)
【高齢者福祉課】
▽老人福祉施設整備事業=27億1500万円。広域型特養ホーム整備予定1950床(県創設20施設・増築1施設1630床、千葉市創設2施設160床、船橋市創設・増築各1施設130床、柏市増築1施設30床)
【障害福祉課】
▽第5次千葉県障害者計画(第4期障害福祉計画含む)の策定=213万円▽入所施設から地域生活施設への移行=8億4960万3000円。@障害者(児)施設整備補助事業3億5520万円(グループホームの創設改修等)Aグループホーム運営費補助2億2000万円Bグループホーム等支援事業1億3920万円Cグループホーム等のスプリンクラー設置4700万円▽県立施設の改革=22億798万円。@袖ケ浦福祉センター運営事業7億9463万円A千葉リハビリテーションセンター運営事業14億1334万円
【医療整備課】
▽介護老人保健施設の開設許可等の各種認可・指導事務=3億2179万円▽看護師等養成学校整備促進事業=9億2261万円。看護師学校の新設・定員増に伴う施設整備及び初度備品整備に対し助成。東京情報大学(定員100人)、秀明大学(同)、東邦大学(定員60人)の新設施設、設備▽病院内保育所施設整備事業=352万円。病院内保育所の開設に必要な新築、増築及び改修に要する工事費等を補助(1施設)▽看護師宿舎施設整備事業補助金=1504万円。看護師宿舎(個室)の建設費を補助(1施設)▽看護師勤務環境改善施設整備事業=1590万円▽救命救急センター設備整備補助=1億4293万円▽回復期リハビリテーション病棟等整備事業=1億1840万円▽小児医療施設施設設備整備事業補助=2889万円▽災害拠点病院施設設備整備事業=901万円▽医療施設耐震整備事業補助=1億2500万円。医療施設耐震化工事に対する補助(新築、増改築、耐震補強)