2016年度に新規事業化した門原防災道路整備が動きだした―。国土交通省高山国道事務所は、門原防災道路の予備設計Aをプロポーザル方式で中央復建コンサルタンツ中部支社(名古屋市中区)に委託した。平面の縦断ルートを同業務の中で確定させる。2017年3月3日までにまとめる。
門原防災道路整備は、国道41号の下呂市門原〜同市三原間の延長約2・3`を局部改良する。今回委託した予備設計Aでは、施工性や経済性、安全性などを検討し同区間の平面縦断ルートを確定する。ルート内では数カ所がトンネル構造となる。
同地区の道路は転石や浮き石などの危険箇所が多く存在し数年前には大きな落石が発生するなど、車両通行に支障が出ている。
同道路に防災対策を施すことで、安全通行を確保するとともに、災害時の集落孤立化の防止や物資輸送の短縮などが期待される。
具体的な委託時期は現段階では未確定だが、今後の流れとして、同予備設計を踏まえた具体的な予備設計Bをまとめる。その後、基本、詳細設計などを経て工事に着手していく計画だ。
提供/建通新聞社