日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/10/04
【埼玉】県社労士会が社会保険未加入対策で無料電話相談
埼玉県社会保険労務士会(石倉正仁会長)は、建設業界における社会保険加入の促進に向けた取り組みを強化しており、未加入企業が相談しやすい環境づくりの一環として、社会保険労務士が電話相談に応じる無料相談窓口を設け、広く利用を呼び掛けている。また県建設管理課に月・水・金曜の午前中に社労士を派遣。相談に応じている。
無料相談窓口では社会保険加入などに関する相談を受け付け、電話により相談に応じている。県内11支部のエリアごとに建設業に詳しい社労士を選び、総勢46人から問い合わせのあった企業に近い社労士を探してコールバックする。
また県建設管理課への社労士の派遣については、ことし1月から試行を開始。4月から本格的に契約を結び、月・水・金曜の午前中週3日間、社労士が相談に応じている。
このほか、国土交通省とタイアップした個別相談会の実施や、企業が開催する安全大会などイベントでの講演依頼にも応じている。
国交省では、建設産業の担い手の確保と健全な競争環境の実現のため、2017年度(平成29年度)を目途に企業単位で許可業社の加入率を100%に、労働者単位では製造業並みにするという目標を掲げ、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の加入に向けた総合的な対策を進めている。
目標年次まで残り1年を切り、さらに加入を進めるには実際の手続きなどに必要な専門的なアドバイスが重要と判断。全国社会保険労務士会連合会と連携を取り、相談体制の充実を図ることとしている。