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建通新聞社
2016/10/03

【大阪】万博基本構想素案 建設費1300億を試算

2025年万博の大阪誘致に向け、9月29日に開かれた有識者会議で基本構想素案が明らかになった。夢洲の約100fを会場とし、1カ所で開催。会場建設費は当初の予想より300億円ほど圧縮し、1200〜1300億円程度と見積もった。府は今後、有識者会議や議会を経て、基本構想をとりまとめる考えだ。
 素案によると、会場内をA〜Dの4つのゾーンに分類して整備。Aはエントランスとテーマ館が立地するゲートゾーン(約10f)、Bは企業・団体のパビリオンを立地する日本ゾーン(約10f)、Cは公式参加国のパビリオンゾーン(約40f)、Dは公園・緑地、イベント広場などの自然ゾーン(約40f)と設定する。
 会場へのアクセスに関しては、地下鉄中央線を延伸して夢洲駅(仮称)を設置する他、市内主要駅からシャトルバスを運行するなどして対応する。
 開催経費は、05年の愛・地球博など過去の万博を参考に、会場建設費を1200〜1300億円程度と試算。内訳は▽基盤整備費(土木造成、舗装、修景工事など)=230億円▽同(電気・給排水工事など)=180億円▽同(情報通信設備工事など)=100億円▽輸送関係費(エントランス・駐車場工事など)=110億円▽パビリオン建設費=560億円▽調査・設計費、事務費=120億円―。
 また、これとは別に関連事業費として▽鉄道整備など(中央線の延線など)=640億円▽道路改良(此花大橋・夢舞大橋拡張など)=40億円▽南エリア埋め立て追加工事(30f)=50億円―を見積もっている。
 万博立候補に向けては閣議の了解が必要。府は、基本構想がまとまり次第、政府に提出する考えだ。
 ※会場区域設定イメージは建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社