日本工業経済新聞社(山梨)
2016/09/30
【山梨】信玄橋耐震補強、11月以降に着工
県道甲斐早川線の信玄橋の耐震補強について、大久保勝徳県土整備部長は県議会一般質問(29日)の答弁で「昨年度に設計が完了し、渇水期となる本年11月以降、工事に着手する。500mを超える長大橋で、施工期間が渇水期に限られることから、鋭意工事を進め、平成31年度(2019年度)末の完成を目指していく」と説明した。
山田一功議員(自民党誠心会)の質問に答えた。
山田議員は、熊本地震の被害状況などを踏まえ、災害時の緊急輸送道路の重要性を指摘。甲斐市内の緊急輸送道路のうち、県管理の長さ15m以上の橋梁の耐震補強の状況について質問した。
大久保部長は「市内の県管理道路は7路線で、15m以上の橋梁は9橋。これまでに開国橋など5橋の耐震補強が完了しており、完了していないのは信玄橋など4橋」と説明。信玄橋の耐震補強は本年11月以降に着工すると述べた。
県では9月26日に、信玄橋の耐震補強工事の一般競争入札を執行し、新光土木が9750万円で落札した。工期は17年6月30日まで。工事概要は、橋脚補強工N6基、橋脚コンクリート巻立て工V251立方m、根固めブロック設置工N80個。設計は長大が担当。
信玄橋の交通量は、2010年度に県が実施した調査によると、平日の午前7時から12時間の自動車交通量は1万5927台。県管理道路の平均交通量は3445台のため、信玄橋は平均を大きく上回っている。