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建通新聞社
2016/09/29

【大阪】大阪社会医療C 萩之茶屋小跡地へ移転

大阪市は、西成区のあいりん総合センター内にある医療施設「大阪社会医療センター」の移転・新設に向け、早ければ2017年度に基本設計に着手する。
 計画では、あいりん総合センター南側の萩之茶屋小学校跡地に新施設を建設し、移転する。今後、地域住民の意見を取り入れながら、施設の機能や規模について詳細を詰めていく考えだ。順調に進めば、19〜20年度の2カ年で工事を実施する方針だ。
 大阪医療センターは、あいりん総合センター内の5〜8階部分の延べ床面積3922平方bを使用している。診療科目は、内科、外科、整形外科、皮膚科、精神科、泌尿器科で、病床数は80床。無料定額診療事業の他、医療・福祉に関する相談や支援、社会医学的調査研究に取り組んでいる。
 あいりん総合センターの既存規模は、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ2万3267平方b。大阪社会医療センターの他、萩之茶屋第1住宅(管理戸数177戸)、府の労働福祉センター、国の職業安定所などが入っている。施設全体の老朽化が進んでおり、大阪社会医療センターが入る北棟のIs値は0・20、住宅などがある南棟はIs値が0・21と、耐震性にも課題を抱えている。
 市は、萩之茶屋第1住宅についても萩之茶屋小跡地に新施設を建設して移転する計画。この他、府の労働福祉センター、国の職業安定所も仮移転し、あいりん総合センター全体の建て替えが予定されている。

提供:建通新聞社