建通新聞社(神奈川)
2016/09/28
【神奈川】川崎市 福祉センター跡地施設整備 公告時期先送りに
川崎市は、「福祉センター跡地活用施設整備事業」の設計・施工一括総合評価一般競争入札について、9月中旬までに入札説明資料の公表を予定していたが、10月末ごろまで、おおむね1カ月程度先送りになりそうだ。
福祉センター跡地活用施設の建設地は川崎区日進町5ノ1。民間の整備事業者が現施設(地下1階地上5階建て延べ8500平方b)を解体し、特別養護老人ホームや障害者入所施設、市の施設(リハビリテーションセンターや福祉施設総合研修センターなど)が入る建物を建設する。建設後に、特別養護老人ホームなどの設置運営法人と川崎市は整備事業者から一括で買い取る。
特別養護老人ホームと障害者支援(入所)施設の設置・運営法人には三篠会(広島市安佐北区)が選定されている。
三篠会が提案した整備内容は、延べ床面積が1万0328平方b(駐車場を含む)で、買取見積額は38億5329万0210円(税込み)。施設の内訳は▽特別養護老人ホーム100床▽ショートステイ15床▽地域交流スペース234平方b▽看護小規模多機能型居宅介護467平方b▽定期巡回・随時対応型訪問介護看護21平方b―など。市は、この提案内容を踏まえて、施設全体の要求水準書をまとめる。
建設地の敷地面積は4038平方bあり、建ぺい率や容積率制限などによる建築可能な延べ床面積は約1万6000平方b、階数は最大で15階程度。
入札説明資料の公表(入札公告)について当初は7月を予定していたが、7月末に公表時期の延期を発表。8月末から9月上旬に公表するとした。その場合については、10月に質問の受け付け、回答を行い、12月上旬に入札関係書類を受け付けて、12月下旬の落札者決定、2017年3月の市議会議決を予定していた。
また当初の整備スケジュールでは、2017年度早々に既存施設の解体と、基本実施設計に取り掛かり、18年度から新築工事時に着手する。20年度中の開所を予定している。
提供:建通新聞社