白山市は、宮丸町と小上町地内で計画する道の駅「(仮称)白山」の整備事業について、11月にも造成工事と建築工事を一般競争方式で発注する方針で準備を進めている。建築の募集対象は、数社による共同企業体(JV)になる見通しだ。
国土交通省と協力し、一体的に整備する新たな道の駅は、国道8号の宮丸町南交差点南側で計画。国道8号から奥側の市道旧国道線沿いにメインの地域振興施設(S造平屋建て1242平方メートル)を建設する。同施設は主に▽地場産品売り場、農家レストラン▽観光情報案内▽トイレや道路情報案内―の3つの機能で構成される。
このうち、市は地場産品売り場、農家レストラン、観光情報案内部分の整備を担う。一方、国はトイレや道路情報案内・休憩施設(S造平屋建て518平方メートル)を担当するという。
全体の面積は3万平方メートル。敷地内に地域振興施設のほか、交流広場やサイクルステーション、わくわく広場、大型車駐車場(32台)、小型車駐車場(190台)、1・2・3号調整池、防災備蓄倉庫などを整備。太陽光発電設備や風力発電といった再生可能エネルギー、EV充電スタンドなども導入する。
実施設計は、地域振興施設および情報案内施設等を釣谷建築事務所、修景等を国土開発センターが担当。18年春の開業を目指す。
8月補正予算に3億3555万円を計上するとともに、17年度までの債務負担行為として限度額3億3000万円を設定した。
なお、市はこのほど、道の駅用地として1万3181・86平方メートルを取得した。国が取得する用地は1万4263・54平方メートルとなっている。