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建設経済新聞社
2016/09/28

【京都】市町村水道の広域化など検討 水道グランドデザイン策定へ

 京都府は、人口減少や施設の老朽化、水道技術者の減少等が進む中、厳しい事業環境にある市町村水道について、将来にわたり安心・安全な水を提供するため、府域全体の市町村水道事業の将来展望を示す京都府の水道ビジョン「京都水道グランドデザイン(仮称)」を策定する。
 主な検討項目は@安全性の確保(▽水道未普及地域への対策▽水質検査体制の充実▽浄水システム、水源種別ごとの安全対応策)A危機管理への対応(▽施設の耐震化▽老朽化対策(アセットマネジメントの実施)▽応急給水体制の充実)B経営基盤の強化(▽広域的な連携(施設の共同化・共有化の推進、広域化の検討等)▽経営計画(戦略)の策定推進▽人材育成、技術継承の取り組み)。
 京都水道グランドデザイン検討委員会を設置し、28〜29年度で年3回程度開催する。
 28年度は検討委で課題を分析。29年度は将来目標や実現方策を検討する。30年度にパブリックコメントを実施し、最終とりまとめを経て、策定・公表する。
 計画期間は31〜40年度までの10年間。
      ◇
 府営水道が取り組むべき様々な課題の解決に向けた指針として24年度にまとめた府営水道ビジョンについて、策定から5年が経過する29年度に向け、府は現行ビジョンの検証・見直しを行う。
 8月29日開催の第5回府営水道事業経営審議会で承認を受け、府営水道ビジョン検討部会を設置した。検討部会は28〜29年度で計5回程度開催する。
 28年度は現行ビジョンの検証等を行い、29年度にパブリックコメントを実施し、最終とりまとめを経て、策定・公表する。
 今後5年間の取り組み方策をまとめる。検討内容は、府営水道と受水市町との連携や将来のあり方、将来の水需要に対応した適正規模(府営水道・受水市町)、現行ビジョンにおける取り組みの検証及び見直し。検討にあたっては京都水道グランドデザインとの整合性を図る。
 改訂対象期間は30〜34年度。