四ツ池公園内にある陸上競技場や静岡県の新野球場整備構想などを協議する浜松市議会の「大型スポーツ施設調査特別委員会」は20日、市役所で委員会を開き2015〜16年度に実施した候補地検討の詳細を明らかにした。敷地面積や交通アクセスなどを総合的に評価した結果、遠州灘海浜公園篠原地区(西区)が最適であると説明した。
候補地には、スポーツ施設の立地にふさわしい公園や大規模施設の建設が可能な市有地26カ所を対象とし、気象や近隣への影響など11項目の評価基準で比較した。前提条件として、野球場用地の規模を直径230〜300bと想定。既存施設の有無も考慮して立地可能な場所を4カ所に絞り込んだ。最終的な候補地となった4カ所は、遠州灘海浜公園篠原地区のほか、都田総合公園(北区)、雄踏総合公園(西区)、渚園(西区)。この中で、篠原地区は敷地の広さや駐車場整備、民間集客収益施設の立地可能性などが優位とした。
また、地価の下落傾向が続く遠州灘沿岸部にとって、交流人口を呼び込める野球場建設は地域活性化に重要と説明した。2番目に評価が高かったのは渚園で、道路アクセスや漁協との調整を課題に挙げた。
提供:建通新聞社
(2016/9/28)
建通新聞社 静岡支社