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四日市市は、朝明中学校（平津町４０９ノ２）の移転に関する中間報告を行い、候補地として大矢知興譲小学校の南西に位置する観音山付近（大矢知町）を挙げた。今後は11月をめどに最終の基本構想をまとめて市議会に報告する。同構想で、現地改築または観音山付近に移転改築した場合のそれぞれ建設に必要な概算事業費などを比較し示す方針だ。
　現在の朝明中学校の生徒数は６５９人。特別教室が少なく、体育館が手狭などの課題に対し、現況では施設の増築などで対応することが厳しい。さらに、同校の当初の校区内の西に西朝明中学校を新設したことに伴い、朝明中学校の位置が現在の校区内の西寄りとなり、人口は校区内の東側の地域で増えている。
　観音山は２０１１年度、新設の中学校の候補地に挙げられたが、13年３月の市議会で関連予算が否決されている。このため、教育委員会は新設校ではなく、朝明中学校の移転先として検討している。
　一方、現校区の住民からは、移転反対の声がある。

提供：建通新聞社