日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/09/27
【埼玉】さいたま市造園業協会が玉掛け技能講習会
さいたま市造園業協会(内田香会長)は10日、11日、24日の3日間、玉掛け技能講習会を市農業者トレーニングセンターで実施した。会員企業から10人が受講。講師はキャタピラー教習所轄驪ハ教習センターの原正和氏。学科では基本的な知識を学び、最終日の実技では安全な作業手順を確認し合い、最適な作業指示の出し方や連携の取り方などを習得した。
初日の開始にあたり原氏はまず自己紹介した上で、クレーン免許を持っている人など資格の違いにより、講習日程を確認。その後、安全管理から話を始めた。
受講対象者はクレーン運転士、移動式クレーン運転士、デリック運転士または揚貨装置運転士のいずれかの運転士免許所有者。また小型移動式クレーン運転技能講習または床上操作式クレーン運転技能講習修了者。
10日と11日は連日県社労士会学科講習を中心に講義。ワイヤロープ、シャックルなど主要な玉掛け用具の選定・取扱い・点検方法などクレーンの知識に始まり、玉掛けの方法、力学、関係法令などを学び、学科試験を実施。その後は運転時の合図の仕方を確認した。
24日は花き集荷施設に場所を移し、実技を5時間行い、最後に実技試験を行った。作業の手順と吊り方を何度も確認。荷物の特性や現場環境、クレーンの構造などを理解した上で運転手との連携を取らなければならず、安全を確保した作業の重要性を身を持って学んだ。