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北海道建設新聞社
2016/09/26

【北海道】国立がんセンター全面建て替えが来年1月にも公告−入札は3月 

 国立病院機構北海道がんセンター(札幌市白石区菊水4条2丁目3の54、近藤啓史院長)は、2017年春に同センターの全面建て替えに着工する考えだ。規模は本館と別館を合わせて延べ3万6640m²とし、病床数430床を設ける計画。WTO対象工事として17年1月に公告し、入札は3月ごろの見通し。完成は19年2月を予定している。
 既存施設がある1万5633m²の敷地にS造、地下1地上8階の本館、市道菊水3号線を挟んだ第2駐車場の敷地3298m²にS造、4階の別棟を建設する計画。本館と別館はS造の上空通路で3階部分をつなぐ。307台の駐車場も設ける。
 新施設は一般病室400床、緩和ケア病室26床、ICU病室4床、手術室8室を設ける。医療機能は本館に集中させ、別館は事務所などが入る管理棟として使用する考えだ。
 工事は1、2期に分けて進める。1期では先行して第2駐車場に別棟を建設するほか、既存施設の南西側で直線加速器(リニアック)室などが入る病棟部分を取り壊し、本館半分の施工を進める。工期は16カ月をみており、18年6月の完成を目標とする。
 2期は残りの本館部分を進め、17カ月の工期で完成させる。本館、別館の基礎はともに直接基礎としている。基本・実施設計と工事監理者は石本建築が担当。11月に実施設計が完成する見込みだ。
 現在の北海道がんセンターは、建物延べ3万5614m²の規模で、一般病床数520床を構える。1999年の国立病院再編見直しに伴い、道内のがん基幹施設として位置付けられ、がん分野における診療・研究・教育研修・情報発信で先端の役割を担っている。
 築後30年以上が経過し、駐車場も手狭なことから改築を計画。地下鉄菊水駅とは約200mの距離にある、利便性の良い現在地で建て替えることにした。