大阪市は、「天保山客船ターミナル整備等PFI事業」に参加を予定する事業者との対話を開始する。9月30日まで参加申請を受け付け、10月3〜21日の期間で順次対話を実施する。
対話の想定テーマは、▽事業スキーム(PFI手法、事業期間、リスク分担など)▽民間事業者としてのノウハウ(施設ボリューム、独立採算事業の実現可能性、事業実施体制)―など。市では対話内容を、事業者本公募の参加条件などに反映する方針だ。
事業者の公募は、2017年5月の公告を目指す。市が8月に示した事業実施方針案によると、事業者は複数の企業で構成するグループを想定。応募要件に関しては、▽設計▽施工▽工事監理―について、それぞれ設定している。
新客船ターミナルは基本的に平屋か2階建てで計画する。施設内容としては、▽入出国審査スペース(2010平方b)▽荷物置き場(1320平方b)▽多目的ホール(1020平方b)▽待合室(314平方b)▽事務室(5室)―などを求める。
事業区域面積は全体で約1万0500平方b。このうちターミナル敷地は3139平方b、岸壁は7400平方bとなっている。区域内にある現施設は鉄筋コンクリート造2階建て延べ2979平方b。
現在の客船ターミナルは、1969年に貨物上屋として建築、その後83年にターミナルとして改修した。老朽化が進んでいる他、バリアフリーに対応できていない課題を抱えている。場所は大阪市港区築港3ノ11ノ1。
提供:建通新聞社