新博物館の建設計画を進める豊田市は、基本構想策定業務の業者選定で、公募型プロポーザルにより丹青社(東京都台東区)を特定した。2017年3月27日を履行期限として、基本コンセプトや方針などについてまとめる。基本構想を受けて、17年度には基本計画を進める予定。パブリックコメントなどを反映しながら建設事業の具体化を図る。
計画では、現在の市郷土資料館(陣中町)を旧豊田東高校(小坂本町)の敷地内に機能移転、新博物館として整備する方針。同校の校舎は現存しており、再利用の可否などを含め検討する。一方、機能移転後の資料館については、流動的ながら同市の施設として活用が見込まれる。
市郷土資料館は、開館後約50年が経過しており、老朽化対策として同計画を打ち出した。また、同市が見直しを進める「市文化ゾーン基本構想」では、同校跡地に歴史継承拠点として、総合的な博物館の建設を盛り込んでいる。
基本構想では、資料館の現況や課題などを踏まえ、他の博物館など先進例の調査を含めて新施設の基本理念や活動方針、施設内容などをまとめる見通し。提案限度額は680万円。
今後の主なスケジュールは、18年度に基本設計、19年度に実施設計を行う予定。20〜21年度の建設期間を経て21年度末の完成を目指す。
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建通新聞社