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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/09/23

【群馬】前橋市が南消防署城南分署の建て替えを計画

前橋市は、南消防署城南分署の移転新築に向けた設計委託を計画している。9月補正予算案には、設計委託料や用地買収費を含めた事業費3365万8000円を計上。このうち、2017年度までを期限とした債務負担行為として設計業務委託料1855万円を設定している。本年度は、設計作成と用地買収を行い、来年度の着工を目指す。
南消防署城南分署は、二之宮町を通る国道50号沿いに立地している。規模はS造2階建て、延べ床面積294u。このほかに車庫があり、それを含めると合計で500u程度となる。
新施設は、現在地付近に建設を計画。規模は、本体と車庫を合わせて延べ床面積500〜600uを想定している。施設内には、本体へ事務室や仮眠室、炊事場を設置する。車庫には、消防車と救急車を1台ずつのほか、そのほかの車両も駐車できるような面積を確保する。
本年度に作成する設計では基本・詳細設計を合わせて委託する予定で、補正予算可決後早期に委託したい考え。本年度はこのほか、用地取得のための事務を進めているところ。
着工は、用地取得後となる来年度を予定しており、先行して造成工事を発注する。設計の進捗と用地取得の時期を勘案して、来年度中の本体着工を目指す。本体工事の工期は、2018年度末を予定している。
前橋市では城南分署のほか、東消防署と西消防署利根分署で耐震改修が必要なことから工事を計画。このうち、東消防署については、本年度末の供用開始を目指して工事を進めているところ。
利根分署は、S造2階建て、延べ床面積537u。現在のところ建て替えを基本に計画しており、移転新築とするか現地での建て替えとなるかは今後検討する。事業着手は、城南分署での工事完了後を予定している。
このほかの消防施設では、上細井町にある北消防署訓練塔(1983年築のRC造5階建て、延べ床面積395u)の老朽化が著しく、使用できない状態にあり、改修を計画。現在、劣化度調査を進めているところで、結果を見て今後の対応方法を検討していく。