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北陸工業新聞社
2016/09/23

【富山】官民連携で利活用検討/大手モールのにぎわい創出へ/富山市

 富山市は国の地方創生推進交付金を活用し、市内電車環状線沿線の大手モールにおいて地域住民を交えた交通空間利活用の可能性を検討するなど、今年度から3カ年かけて官民連携による中心市街地のにぎわい創出に取り組む。交通空間の利活用交流推進事業として9月補正予算に計1070万円を計上している。
 このうち道路空間にぎわい実証事業には400万円を配分。大手モールにおいてトランジットモールの可能性も探りながら、にぎわい創出に向けて何が必要か、状況把握や課題整理をした上で地域住民とのワークショップを開催。17年度に効果を把握するための調査や備品購入、施設の検討、設計に入り、18年度に施設の整備を行う。17・18年度の事業費は各2000万円を見込んでいる。
 道路空間に大型バナーフラッグを掲げる大手モール景観バナーフラッグ掲出事業には350万円を充てる。1メートル×1メートルを超える大型バナーフラッグを想定し、今年度にバナー掲出施設設計や管理運用の検討、景観デザイン作成(CGなど)に取り組む。17年度には3000万円を投じて、バナーフラッグを作成する。
 まちなかパブリックサイン製作事業には320万円を配分。富山国際会議場、富山市民プラザ、TOYAMAキラリ、グランドプラザ、総曲輪ファッションビル、ユウタウン総曲輪の6カ所に、歩行者向けの案内表示「パブリックサイン」を設置する。
 市では「ワークショップの開催など、地元の声を取り入れながら事業を進めていきたい。中心市街地におけるにぎわいの創出とともに、公共交通の利用促進も図りたい」と話している。

hokuriku