岐阜県は、森の恵みのおもちゃ美術館(仮称)建設予定地の地下に、図書館や美術館の3館への来館者が利用できる「宇佐地区文化施設共同駐車場」(仮称)の整備費10億円を盛り込むなど一般会計に総額260億6272万円を追加する9月補正予算案を発表した。可決後の累計額は8377億4166万円。前年度同期と比べると360億3750万円の増額、4・5%の伸びとなる。
主な歳出のうち建設関係は次の通り。
<健康福祉部>
社会福祉法人など9法人が計画している障害福祉施設整備への補助金8億3620万円を盛り込んだ。
<商工労働部>
関ケ原古戦場を核とした広域観光の推進を目的に、史跡などの解説サインや道路からの誘導サインの整備に1億7300万円。
<農政部>
農地・農業用水路の整備推進に13億0700万円を計上し、12地区で農地の大区画化、水田の乾田化を実施する。農村地域の防災・減災対策に5億0500万円を盛り込み、老朽化した農業用ため池や農業用排水機場の耐震補強や改修などを5地区で行う。
大規模地震に備えた農業用施設の防災・減災対策として、ふるさと農道整備事業で行う3地区の農道整備に1億8467万円。農道施設保全対策調査に2500万円を計上し、農道橋(橋長15b以上)41橋の点検・診断による保全計画を策定する。また、2億4839万円を投じ3地区のため池耐震対策を施す。
<林政部>
宇佐地区文化施設共同駐車場を2017年3月から18年3月までの工期で整備する。整備面積は約2400平方b、想定収容台数を60台としている。事業費は10億円。
木材加工流通施設などの整備を支援する林業・木材産業構造改革事業費補助に3億3205万円。
治山事業(地震防災対策)に5億円を計上し、山腹工や渓間工を行う他、17カ所の治山ダムに土砂ポケットを設置する。
この他、山地治山総合対策事業に15億0172万円、林道事業に2億7723万円を盛り込んだ。
<県土整備部>
熊本地震を踏まえた防災対策の強化を図るため、緊急輸送道路の拡幅、バイパス整備、橋梁耐震対策、斜面対策に19億4300万円、災害時応急対策用資機材備蓄拠点整備に8億円を計上した。
暮らしの安全・安心確保対策の推進では集中豪雨による災害の備えとして、河川・砂防施設の災害予防や、道路の冠水対策と法面防災に9億8400万円。交通安全施設整備など交通事故防止対策に4億8500万円を盛り込んだ。
<都市建築部>
県営都市公園の活性化に向けて、公園の魅力向上事業に7億1670万円や、老朽施設安全対策事業に2億8330万円、岐阜メモリアルセンター改修工事に4億円を計上した。
<県土整備部・都市建築部共通>
地域における基盤整備・防災対応の強化を図るため、インターチェンジや工業団地へのアクセス道路整備に17億9340万円を計上した他、緊急輸送道路整備や河川・砂防の防災・減災対策、県営都市公園の老朽化対策に81億7160万円を盛り込んだ。
提供/建通新聞社