県と鹿児島市が一体となって整備を進める国際交流センター(仮称)は、同センター建設協議会事務局である県において、基本・実施設計業者選定に向けた準備を進め、2017年度の工事着手を目指す。12日に開かれた鹿児島市議会定例会代表質疑で、川越桂路議員(自民党新政会)の質問に松永範芳総務局長が答えた。
同センター建設は、京セラの稲盛和夫名誉会長が、鹿児島の若者のさらなる国際交流の推進に役立ててほしいという熱い思いのもと、県・市それぞれに10億円を寄付し整備を進めるもの。15年10月に事業主体となる同センター建設協議会を設置し、委員会は、県知事、市長、県国際交流協会理事長、鹿児島市国際交流財団理事で構成している。
これまで、16年3月に基本構想の素案を取りまとめ、4月にパブリックコメントを実施。現在、協議会事務局で設計に向けた準備作業を進めている。建設場所は、旧市立病院立体駐車場等跡地(約2200u)を予定。建物は、宿泊および国際交流施設で構成し、規模は4000u。今後、協議会事務局が、土地取得に向け、市立病院事務局と協議していく。今後のスケジュールは、16年度内に基本・実施設計を進め、17年度から建設工事に着手、19年度中の完成を予定している。
森博幸市長は建設について、「三反園訓知事と認識を共有する中で取り組んでいきたい」と答弁。跡地売却時期について内山薫市立病院事務局長は「本館等および立体駐車場等跡地ともに16年度中の売却を予定し、公共の活用を優先するという基本的な考えがあるので、今後のセンター建設の動向を見極めながら対応していきたい」と答えた。