成田市市街地整備課は20日、「京成成田駅西口地区基礎調査委託」の公募型プロポーザルを公告。募集要項や要領、仕様書等を公表した。今月29日まで参加表明を受け付け、10月27日にプレゼンテーションを行い、優先交渉権者を選定する。京成成田駅西口地区周辺の約2・2haを対象に、まちづくりの方向性を検討し、整備手法選定の基礎事項を整理する。委託工期は2017年3月31日。提案金額の上限は651万2400円(消費税込み)。
参加資格は、@2016・17年度成田市入札参加資格者名簿の「測量等」に登載A建設コンサルタントの登録(都市計画及び地方計画部門)を受けているB11年度以降に地方公共団体が発注した、市街地再開発事業の計画並びに権利処分に係る事業推進業務の実績があるC管理技術者は再開発プランナーの資格がある――など。
同業務は、市が掲げる上位計画を踏まえ、京成成田駅西口周辺地区(約2・2ha)のまちづくりの方向性について総合的な観点から検討を行い、将来的に整備が完了したJR成田駅東口地区との有機的な連携を図ることを目的に、西口地区の整備手法選定のための基礎事項を整理する。主な業務内容は、@上位計画・関連計画の整理A地区現況の精査B整備課題の整理C施設需要の概略調査D面的整備手法及び整備効果の検討。
事業者選定までのスケジュールは、今月29日までに参加表明書を市街地整備課に提出。10月7日に書類による第1次評価を実施し、参加者が6者以上の場合は、2次評価に進出する5者を選定。1次評価で選定された提案者は同17日から25日の期間で企画提案書を同課に提出。同27日に第2次評価基準に基づく評価を行い、1次評価と2次評価の評価点を合計して順位を決定する。質問は10月7日から12日まで受け付け、同17日に回答する。
成田市は06年度に「都市再開発の方針」を策定。JR・京成成田駅中央口地区約5・0haを1号市街地として定め、同市街地のうちJR成田駅東地区約1・4haを1号地区のうち特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区(二項地区)として定め、第二種市街地再開発事業を実施。京成成田駅西口駅前地区約2・2haは誘導地区として定めた。
JR成田駅東地区の市街地再開発事業は09年9月に都市計画決定し、10年に事業着手。14年度に再開発ビルA棟(スカイタウン成田)及びB棟(千葉交通駅前ビル)が完成。本年3月に駅前広場約6800uの整備が終了し、事業を完了した。同事業の完了に伴い、再開発方針で誘導地区に定めた西口駅前地区の整備の検討に着手することとした。
なお、JR成田駅東地区再開発事業は、業務代行をスターツ・五洋建設JVが担当。工事はA棟を五洋建設、B棟を京成建設が施工した。