日本工業経済新聞社(群馬)
2016/09/20
【群馬】富岡大橋下部工の補強工事
県富岡土木事務所は、富岡大橋(国道254号、富岡市曽木−田篠)下部工の耐震補強工事を実施する。本年度分はきょう、総合評価落札方式(超簡易型技術力重視タイプ)の条件付き一般競争入札を公告し、開札は10月20日に行う。来年度以降も、継続して橋脚・橋台の補強工事を進める。昨年度は新富岡大橋下部工の耐震補強工事を完了。管内での下部工の耐震補強工事は2橋目となる。
本年度は、鏑川右岸側のP1橋脚で耐震補強工事を行う。きょう、総合評価落札方式(超簡易型技術力重視タイプ)の条件付き一般競争入札を公告する。入札参加資格は、県富岡土木事務所と県安中土木事務所管内に建設業法に基づく本店があり、土木一式の総合数値が970点以上であることとなっている。
富岡大橋は、1968年に建設された3径間鋼連続鈑桁橋で、橋台は逆T式、橋脚は張り出し式(2基)。鏑川を渡河する橋長130m、全幅員9・5m、有効幅員8・5m(両側W1mの歩道含む)となっている。工事内容はRC巻き立て工(V26・5立方m)、増厚+拡幅コンクリート(V81・5立方m)、落橋防止装置(4基)、段差防止装置(8基)を予定。工期は約7カ月を見込んでいる。
来年度以降も継続して耐震補強工事を実施する見通し。残りのP2橋脚ではP1橋脚と同様にRC巻き立て工と増厚(増厚300o)+拡幅コンクリート工(500〜800o)、落橋防止装置、段差防止装置などの耐震補強工事を行う。橋台では、落橋防止装置と段差防止装置の耐震化を計画する。事業は2018年度の完成を予定する。
同事務所では、富岡大橋の下流部に建設された新富岡大橋(国道254号バイパス、富岡市曽木−田篠)の耐震補強工事を進めてきた。13年度にP2橋脚の耐震補強工事に着手、昨年度にP1橋脚の耐震補強工事が完了。今回の工事は、管内で2橋目となる。
地震発生時に地域住民の安心安全確保に加え、避難・救助や物資輸送ルートを確保するために緊急時に重要となる道路に架かる橋の耐震補強工事を推進する。