愛媛県は、岩城橋(上島町)の2016年度内発注に向け、9月議会に債務負担行為114億円(限度額)の予算措置を上程した。入札方式は一般競争の総合評価落札方式となり、愛媛県では技術評価にひと月以上かかることから、早ければ12月に公告、17年1月に入札し、17年2月中旬から開かれる2月定例議会に工事請負議案が上程されることとなるもよう。
債務負担行為は、22年2月までの橋梁本体工事(下部・上部工)を16年度中に一括契約するための予算措置。岩城橋は、上島町の岩城島と生名島を結ぶ斜張橋。
岩城橋の概要は延長735b、幅員7・5bの5径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋。主塔橋脚2基、橋脚4基。主塔の高さは生名島側が136・5b、岩城島側が138・5b。主塔間の延長は475bで中央部の中央径間が延長351bの鋼桁。主塔付近がプレストレストコンクリート桁。設計は長大松山事務所(松山市)が担当した。
岩城橋建設事業の工区延長は岩城橋を含め約2`。概算事業費は約120億円が見込まれており、斜張橋の前後には取り合い道路となる高架橋も建設される。
取り合い道路は、生名島側が土工区間延長458bと高架橋延長175b(一部土工)。岩城島側は土工区間延長369b、高架橋延長141b。
岩城橋の架設は、上島町内の岩城島・生名島・佐島・弓削島の4島を三つの斜張橋で結ぶ上島架橋事業の一環で、岩城橋は最後の橋梁。弓削島と佐島を結ぶ弓削大橋(延長567b)は1996年3月、佐島と生名島を結ぶ生名橋(延長515b)は11年2月に供用している。
提供:建通新聞社