北陸地方整備局金沢河川国道事務所による国道470号(能越自動車道)輪島道路および輪島道路(2期)における17年度以降の残事業費の内訳が明らかになった。路線中、輪島道路(2期)に計画されるトンネルには100億3800万円の事業費が見込まれている。
輪島市杉平町〜同市三井町洲衛にいたる輪島道路11・5キロは99年度に都市計画決定された。このうち先行する南側の輪島道路4・7キロ(同市三井町本江〜三井町洲衛)は06年度に事業化、16年度末の見込みは投資額約90億円、進ちょく率47%。路線中には三井IC橋(仮称)、小泉高架橋(仮称)、洲衛高架橋(仮称)、能登空港IC橋(仮称)があり、すでに三井IC橋(仮称)と小泉高架橋(仮称)が着工済み。
輪島道路(2期)6・8キロ(同市杉平町〜三井町本江)は12年度に事業化され、16年度末の見込みは投資額約20億円、進ちょく率7%。昨年度に路線中、最大の構造物である山岳トンネル「鷹ノ巣山トンネル」(仮称)の詳細設計をオリエンタルコンサルタンツで完了。同トンネルは延長約1400メートル、約920メートルの2本で構成する。2期におけるその他の主要構造物は、猿谷高架橋(仮称)、池田川橋(仮称)、神田川高架橋(仮称)がある。
17年度以降の残事業費は輪島道路が100億4100万円(工事費91億4200万円、用地費・補償費9400万円など)、輪島道路(2期)が279億7000万円(工事費238億200万円、用地費・補償費22億9100万円など)となる。詳細は次の通り。
【輪島道路】
▽土工V=66万5383立方メートル 4億5400万円
▽軟弱地盤改良工V=15万224立方メートル 4億6000万円
▽法面工A=5万4137平方メートル 11億9100万円 切土法面、盛土法面
▽擁壁工一式 4億2900万円 補強土壁、重力式擁壁、ブロック積擁壁など
▽管渠工L=1310メートル 1億1400万円
▽函渠工一式 2億8200万円
▽排水工L=3万1405メートル 3億1400万円
▽中央分離帯工L=5568メートル 8500万円
▽雑工一式 2600万円 機能補償道路1112メートル、水路103メートルなど
▽橋梁(100メートル以上)L=653メートル 36億3100万円 3橋
▽橋梁(100メートル未満)L=156メートル 2億8300万円 2橋
▽跨道橋L=51メートル 7100万円 1橋
▽IC2個所 4億9800万円 ダイヤモンド型1、平面Y型1
▽車道舗装A=8万2884平方メートル 8億2700万円
▽交通管理施設工一式 4億7700万円 標識工、防護柵工、道路照明など
▽用地及び補償費 9400万円
▽地質調査、測量、設計にかかる費用及び予備費 8億500万円
【輪島道路(2期)】
▽土工V=186万8491立方メートル 12億2400万円
▽軟弱地盤改良工V=45万9185立方メートル 11億1100万円
▽法面工A=14万8708平方メートル 12億1300万円 切土法面、盛土法面
▽地すべり対策工一式 50億1000万円
▽函渠工一式 15億1800万円
▽排水工L=8237メートル 1億3700万円
▽中央分離帯工L=3997メートル 9600万円
▽橋梁(100メートル以上)L=185メートル 13億5800万円 1橋
▽橋梁(100メートル未満)L=90メートル 3億9900万円 1橋
▽跨道橋L=64メートル 1億6000万円 1橋
▽トンネル(NATM工法)L=2500メートル 100億3800万円
▽IC2個所 1億3300万円 平面交差点、平面Y型
▽車道舗装A=5万3960平方メートル 6億1000万円
▽交通管理施設工一式 4億4700万円 標識工、防護柵工、道路照明など
▽雑工一式 3億4900万円
▽用地及び補償費 22億9100万円
▽地質調査、測量、設計にかかる費用及び予備費 18億7700万円